多額の費用と労力をかけてゴミ屋敷を全部捨てたとしても、その後の生活習慣が変わらなければ、数年後には再び元の状態に戻ってしまいます。リバウンドを防ぐための究極の秘訣は、全部捨てた後の「空っぽの状態」をできるだけ長く維持し、物を入れるハードルを極限まで高めることです。まず、新しく家具を買い揃えるのを少なくとも一ヶ月は待ってください。何もない部屋で過ごすことで、自分が本当に必要としている物が何であるかを、体感覚で理解することができます。多くの場合、私たちが「必要だ」と思い込んでいる物の八割は、なくても困らないものです。また、「ワンイン・ワンアウト」というルールを徹底することも有効です。何か一つ新しい物を家に入れるなら、必ず一つ、あるいはそれ以上の物を手放すという原則です。これにより、家の中の物の総量が一定以上に増えるのを物理的に防ぐことができます。さらに、買い物の習慣自体を見直すことも不可欠です。ストレス解消のための買い物や、「安いから」という理由での購入を厳禁し、本当に心から気に入り、長く使い続けたいと思える物だけを厳選して迎え入れるようにします。全部捨てた経験を持つあなたなら、物が溢れることの恐怖を誰よりも知っているはずです。その恐怖を、部屋を綺麗に保つための「賢い警戒心」へと変換してください。全部捨てることは一度きりのイベントですが、その後のシンプル生活は、一生続く自分へのプレゼントです。何もない部屋に差し込む光や、風の音を楽しむ。そんな贅沢な時間を大切にすることで、あなたは二度とゴミの山に飲み込まれることはなくなるでしょう。一軒家のゴミ屋敷を「全部捨てる」というプロジェクトは、まさに一つの解体工事に匹敵する壮大な作業です。現場に到着した作業員たちがまず行うのは、入り口の確保と動線の構築です。玄関から奥の部屋まで、ゴミの山をかき分け、踏み固めながら、まずは人間が安全に移動できる「道」を作ります。その後、各部屋に分かれて、ゴミをひたすら袋に詰め、運び出していく作業が始まります。全部捨てるとはいえ、ガスボンベや液体、スプレー缶といった危険物は、火災や事故を防ぐために細心の注意を払って分別しなければなりません。また、ゴミの中から現金や重要書類、貴金属が出てくることも多いため、プロの目は常に光っています。家の中の物が次々と運び出され、空間が徐々に広がっていく様子は、まるで建物が呼吸を取り戻していくかのようです。特に、長年閉ざされていた窓が開き、日光が差し込む瞬間に、部屋の空気が一気に変わります。作業の後半、大型家具や家電を搬出し、最後に床や壁の徹底的な清掃が行われると、そこにかつてゴミ屋敷があった面影は完全になくなります。
全部捨てた後のリバウンドを防ぐ究極のシンプル生活