ゴミ屋敷の掃除は、基本的な防護具やゴミ袋、洗剤だけでも進められますが、さらに効率を上げたり、特定の作業を楽にしてくれたりする「秘密兵器」とも言える便利グッズがあります。これらを活用することで、過酷な作業の負担を少しでも軽減できるかもしれません。まず、こびりついた汚れやシール跡などを剥がすのに役立つのが「ヘラ」や「スクレーパー」です。床に固まった汚れ、壁に貼られた古いシール、窓にこびりついたテープ跡などを、傷つけにくいプラスチック製や、頑固な汚れ用の金属製など、用途に合わせて使い分けると便利です。次に、細かい部分の掃除や、隙間に入り込んだゴミを取り除くのに重宝するのが、「ブラシ類」です。使い古しの歯ブラシはサッシの溝や蛇口周りの掃除に最適ですし、もう少し硬めのデッキブラシやタイルブラシは、床や壁の頑固な汚れをこすり落とすのに役立ちます。様々な形状や硬さのブラシを用意しておくと、掃除の幅が広がります。大量のゴミを運び出す際に、腰への負担を軽減してくれるのが「台車」や「キャリーカート」です。特に、重いゴミ袋や粗大ゴミを移動させる場合に威力を発揮します。折りたたみ式のものなら、収納にも困りません。また、手が届きにくい高い場所の掃除や、電球の交換などが必要な場合に備えて、「脚立」や「踏み台」があると安全に作業できます。安定性の良いものを選びましょう。意外なところで役立つのが「消臭スプレー」や「除菌スプレー」です。ゴミの撤去作業中にも、気になる臭いや衛生面が心配な箇所にスプレーすることで、気分的に楽になったり、感染リスクを低減したりする効果が期待できます。作業後の空間全体の消臭・除菌にも使用できます。大量の雑巾やタオルの代わりに、「使い捨ての不織布クロス」や「キッチンペーパー」を多めに用意しておくのもおすすめです。汚れたら気兼ねなく捨てられるので、洗濯の手間が省け、衛生的に作業を進められます。これらの便利グッズは、必須ではありませんが、あるとないとでは作業効率や負担感が大きく変わってくる可能性があります。ゴミ屋敷の状況に合わせて、必要と思われるものを検討し、活用してみてはいかがでしょうか。